予防・メンテナンス
むし歯を予防するために
母親が責任を持って自分のミュータンス菌を子どもにうつす

実は、むし歯ができない体質の人もいるのです。 このむし歯ができない体質の人というのは、むし歯の原因菌であるミュータンス菌に感染していない人のこと。 日本の人口の約3%はむし歯が“できない”人にあたります。
ミュータンス菌の主な感染原因は、唾液によるものです。
具体的には、咬み砕いたものを子どもに与える、ほ乳瓶に口をつける、キス、同一の歯ブラシを使うなどが挙げられます。
そのため神経質に、自分の唾液が子どもの口に入らないように注意しているお母さんを見かけます。
お母さんがいくら気をつけても、子供はおばあちゃんから食べ物をもらったり、お父さんの歯ブラシをくわえたりします。
お母さんは自分がどんな種類のミュータンス菌を持っているか知った上で、
責任を持って一緒にそれを予防していかれたらいかがでしょうか?
バイオフィルムを破壊する

むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルム。このバイオフィルムを破壊して、むし歯や歯周病を予防しましょう。
- バイオフィルムって何?
- 細菌がコロニーを形成した状態です。細菌の隠れ家とイメージしていただくと、分かりやすいと思います。
- バイオフィルムを破壊するためには?
- まずは毎日の歯磨きを徹底しましょう。バイオフィルムは抗菌剤など化学的薬剤では破壊することはできません。 バイオフィルムに対して一番効果的なのは物理的清掃!歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスです。 しかし自分でやる歯磨きには限界があることも事実です。 「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの境目」などは歯ブラシが届きにくく、細菌の隠れ家であるバイオフィルムの温床になりやすい傾向にあります。
そこでお勧めするのが、「PTC(プロフェッショナル・ティース・クリーニング)」です。 PTCとは「継続的な感染予防を目的とした専門的な口腔清掃」のことで、 日常の歯磨きでは完全な除去が難しいバイオフィルムを徹底的に取り除いていきます。 現在の歯科医療では“予防歯科最強の武器”と言われ、欧米などでは大変な効果を上げています。 定期的に歯科医院にてPTCを受け、お口の中を清潔な状態に保ちましょう。
脱灰を防ぐ
脱灰とは、歯からリンやカルシウムなどのミネラル分が溶けてしまうことです。 ミュータンス菌などの虫歯菌が糖分をエサに酸を作り出すことで、口の中が中性から酸性になることで引き起こされます。 初期のむし歯とも言えるでしょう。
唾液が持つ再石灰化
唾液には虫歯菌により酸性となった口の中を中性に戻す役割が備わっています。 この口の中を中性に戻す役割のことを「緩衝能力」と言い、 中性になることで溶け出したリンやカルシウムなどのミネラル分が歯に戻ることを「再石灰化」と言います。 唾液には初期のむし歯である脱灰を元に戻せる力があるのです。
しかし唾液の分泌量が少なかったり緩衝能力が低下していたりすると、脱灰を元に戻すこと、つまり再石灰化はできません。 もし「むし歯が多い…」という悩みを抱えているようなら、一度歯科ドックで唾液の分泌量や緩衝能力を調べてみましょう。
フッ素で歯を強くする

フッ素には歯の表面のエナメル質を酸に強くする効果があります。 つまりフッ素を上手く活用することで、むし歯になりにくい歯を手に入れることができるのです。
フッ素入りの歯磨き粉の使用と、歯科医院での高濃度フッ素塗布を組み合わせて、むし歯予防に取り組んでください。
アメリカは日本の約3倍もの砂糖を消費しているのにも関わらず、むし歯が日本の約4分の1しか存在していません。
その理由としてはスラム街まで完全に上水道のフッ素化がなされているからです。
日本は先進62か国中唯一上水道のフッ素化がなされていない国です。
自分の歯を守るためフッ素をうまく利用いたしましょう。
むし歯を予防するためには上記に挙げた4つのポイントを守るとともに、3~4ヶ月に1度は歯科医院での定期検診を受けましょう。 また、診察の際に指導される生活スタイルを守ることも重要になります。
歯のメンテナンス デンタルクリーニング PMTC
患者さまご自身による毎日のメインテナンスだけでは、どうしても行き届かないところがでてきます。その部分を、専門のスタッフが専門の道具を使ってお掃除することをPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)といいます。 PMTCは、ナノ単位のハイドロキシアパタイトを使用してツルツルの状態に保ちます。
PMTCの目的
歯周病が起こる原因は、歯の表面にこびりついたプラーク(歯垢)です。 プラークは、うがいをしたくらいでは取れません。場所によっては、専用の機具を使って丁寧にこそげ取らなくてはなりません。 歯の表・裏に付着したプラークは、歯ブラシによって十分に取れますし、歯と歯の間のプラークには歯間ブラシとデンタルテープが有効です。


ただし、歯周病が進んで歯と歯肉の間のポケットが5~6mmもある場合、自分で歯磨きをするだけではコントロールしきれません。 また、歯を支えている骨が下がり、歯の根元の分岐部が見えているような部分も、自分では磨ききれません。
このような時に、専門の技術者が専門の道具を使って歯磨きのお手伝いをするのがPMTCです。 歯肉が腫れて出血するのは、そこに汚れがあるからです。 その汚れさえ取ってあげれば、身体は自分で治ろうとします。 そのお手伝いをするのがPMTCとお考えください。




