70代の歯科事情

コラム掲載

こちらは院長がコラムを毎回掲載している、雑誌です。
歯科医院のイメージを変えていただけるように書いていますのでぜひご覧ください。

掲載コラム

1.40歳ですが矯正は始められますか?
矯正は何歳からでも出来ます。
その人の中で歯並びに関するコンプレックスが大きくて人前で話すのに口に手が行くようであれば
それはその時が矯正を始める適齢期です。 矯正を始めるか否かはその人の中にあります。
但しここで考えなければいけないことがあります。 人の身体は6歳をピークに生体の順応性が落ちていくことです。 幼稚園から小学校のころは乳歯と永久歯がごちゃ混ぜになっています。
しかし顎関節症にもならず歯がなくても食べるのに困らないのは、身体の持っている順応性が非常に高いからです。

どの様な歯並びであろうとも少しずつ年を重ねるにしたがってその人の仕事や運動 生活環境や 食生活によって筋肉と神経がそれに一番適した噛み方や飲み込み方を学習していきます。 また歯もそれに合った位置に移動して噛み潰しやすいようにそれぞれの歯が磨り減りながら噛み潰す面を造って行きます。

歯は最初は上下が点で当たっていたものが動くことによって線になり繰り返し動くことにより磨耗して噛むのに効率の良い面が出来上がっていきます。 その為ただ単純に本で読んで矯正したほうが綺麗だとか歯並びが良いほうが歯が長持ちするだとか鵜呑みにして矯正し始めると困った問題が起きてきます。

もともと矯正は50年前にアメリカから始まった学問で 形が美しければ機能がついてくるという 前歯で肉を引きちぎって食べる肉食系の発想です。 米麦などを主食として野沢菜沢庵などを副食とする奥歯で食べ物をすり潰す草食系の日本人には少し無理があるかもしれません。

形が綺麗になったとしてもその人の長い間作り上げた噛むための神経と筋肉と歯の磨耗面が合わなければ何が起こるでしょうか? その人の順応性が高ければまたは歯の移動量が変化が少なければ、何も起こらず綺麗な歯列を手に入れることが出来るでしょう。
しかし順応性が低いか歯の移動量が大きければ何が起こるでしょうか? 噛むことを構成するものは簡単に3つに分類されます。 歯とそれを支える骨とそれを動かす関節に分類されます。

1.歯が強く支える骨も強い場合 顎の関節に異常が起きます。
口が開きにくくなったり開けるとき音がする様になったり痛みが出たりします。

2. 骨が強く関節も強い場合 歯が急激に磨耗します。
骨が強くて関節も強い場合には筋肉は元の運動を再現しようとします。その時邪魔する歯があればそれを削ってでも元の運動を再現しようとする為歯が急激に磨耗します。

3. 骨が強く関節も強い場合 支えている骨が下がります。
上下の歯ががっちり噛み合って動かされますから歯の位置が変わるか支えてる骨が下がって歯がグラグラになります 矯正の後戻りはこの力によって起こります。

矯正する時はその人の持つ適応性を見極めながら行わないと望んだ結果は得られないことがあります。 十分に矯正の先生と話し合って始めるようにしてください。

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